ニュージーランドの白ワインといえば「ソーヴィニヨンブラン」。
ニュージーランドの「ソーヴィニヨンブラン」について、ちょっとだけ解説してみました。
宴のネタにぜひご利用ください!
1.特徴と歴史
「ソーヴィニヨンブラン」は フランス・ボルドーを原種とする白ぶどう品種です。世界的に有名な三大産地は原産地フランスの「ボルドー地区」、「ロワール地区」、そして「ニュージーランドのマルボロ地区」です。
「ボルドー地区」では、ソーヴィニヨンブランはセミヨンとのブレンド品種であり、セミヨンが構造とボディを、ソーヴィニヨンブランが酸と香りの役割を果たします。
「ロワール地区」では単一品種として造られ、安価なロワール産は構造が弱いのですが、急斜面の石灰層土壌のある地域は別格。しなやかな酸と精密なミネラルを感じる絶品の高級ワインです。
「ソーヴィニヨンブラン」最大の特徴は華やかな香りです。ハーブ、グーズベリーやグレープフルーツ、ピーマンなどに比喩されるように特徴的な香りが印象的です。
「ニュージーランド・マルボロ地区」はその香りを訴求し、「ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン」を世界市場で確立しました。
もっと知りたい!ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン(英文)こちらをクリック!
2.ニュージーランド人の誇り
ニュージーランド国内の全ワイン消費量の4割を占め、隣国のオーストラリアでは最も消費量の多い白ワインの座にのぼりつめたニュージーランドのソーヴィニヨンブラン。
その8割を生産するのが南島マルボロ地区です。マルボロ地区は長い日照時間と少ない降雨、南緯41度にある海洋性気候、そして複雑に折り重なる土壌が美味しいワインを作りだします。
3.お料理との相性
ソーヴィニヨンブラン最大の特徴である「香り」をいかに活かすかがカギです。
●一緒に美味しくいただけるお料理●
ソーヴィニヨンブランの香りに多く含まれるハーブ系を引出すお料理
たとえば...
おひたしや白和えなどのさっぱり系和食
温野菜とマヨネーズ
白身魚やサーモンのタルタルソース添え
アボガドサラダ
最近流行りのムール貝など魚介を海鮮だしで頂く「ボンゴレ鍋」、夏場ならグリーンサラダと生ハム、オリーブオイルをあえた冷たい素麺もオススメです!
●相性が難しいお料理●
「胡椒」や「ベリー系ソース」のお料理
たとえば...
デミグラスソースのハンバーグ
ブリやウナギなど「脂の旨味」堪能するお料理
ミリンや醤油で煮込む和食
4.価格帯
1000円代で世界最高峰クラスのソーヴィニヨンブランがお買い求めいただけます。
香りを重視する品種ゆえ、酸化=熟成を嫌います。そのため、ワインができあがってから2年くらいまでが飲み頃となり、流通しやすいのも特徴です。
欧州は様々な規制があり、高級ワインは利権に守られています。そのため、美味しいものは3000円以上が中心。ボルドーからはセミヨン品種とブレンドしたもの、ロワール産も産地によっては3000円を超えてしまいます。
1000円代で世界最高峰のソーヴィニヨンブランが楽しめるのはマルボロ産だけかもしれません。
ぜひ、薫り高き白ワインをさっぱりとした和食やサラダ、お魚料理とお楽しみ下さい!